vol.2 竹竿の選び方
釣り場・水深・へらの大きさ・季節によっても選び方は左右されます。しかしいろいろな釣り場に行かれますので当てはまることはまずありませんが、主に行かれる釣り場を選んではいかがでしょうか。
例えば、野釣り派・管理釣り場派のタイプやオールラウンドタイプと分けたとします。
竿選びの基本
竿の調子を選ぶ場合は中式を選び、管理釣り場主体の方は中硬式~硬式(全体に太めの竿)を選ばれた方が無難に思われます。調子を考えますと水深が浅い場合は柔らかめ。深い場合は硬めがお薦めです。
浅ければ下には行けませんので沖から上がりやすく、深ければ竿掛の手前に入り、竿の負担が穂先から穂持に掛かります。大型ではかなりの負担となりますので穂先・穂持の太めの竿を選ばれるべきと考えます。
簡単に考えますと、沢山の魚を掛けて耐えて楽しめる竿は、太めを選び、一枚のへら鮒をどう楽しみたいのかと思われる方には軟式から中式が良いと思います。
文章にしますと簡単に思われますが、いざ竿を並べて振って頂きますとなかなか難しいもので迷ってしまいます。それは当然で店で振った時と釣り場では違った感覚になることを考慮してください。
よく「いい調子ですね」とか「いい竹ですね」と耳にしますが、実際はおかしな表現に思えてなりません。いい調子と言いますのは好きな調子で、いい竹とは見た目だけの感覚でしかないのでは。元・元上だけは全体が見えますが穂先・穂持は見える部分が少なく見えません。確かに見える部分だけは雰囲気が分かりますが、それだけで竿を判断しては大きな間違いになります。四本継ぎのうち三本は素晴らしい竹でも一本が負けておりましたらバランスが悪く、良い竿とは言えません。
毎日見ておりまして分かることはやはり竿はバランスの良い竿が一番に思えます。
バランスと申しましても理解できない部分もありますが、勝ちもなければ負けもないと言う事です。勝ち負けと申しましても難しく思われますが、けして難しい話ではありません。
また、竿の価格で判断してしまいますが、初心者の方には予算的には5~10万前後の竿を当店ではお薦め致します。確かに高価なものは価値も実績もありますが初心者の方には、手頃な竿をお選び頂き、竹竿の良さを理解して頂いた上で一歩一歩ステップアップして頂ければと思います。
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「へら鮒専門店 柴舟」としての考えを出来る限りお答えさせて頂きます。